つる舞う形の何とやら

群馬在住者の記憶、アレやコレ

北関東と東京のしっとり加減の違いを思う

私は現在、仕事で埼玉県(北関東寄り)に行く機会が多い。今日も行ってきた。
今日は埼玉も一日中しっとりとした天気であったが、こんなしっとりした日は何故か東京に住んでいた頃を思い出す。

私は渋谷(でも場所的にほぼ新宿)にちょこっとだけ住んでいたのだが
その頃は毎日と言っていいほど無意味に散歩に出かけていた。そのせいで次の日の学校で提出するはずの課題が仕上がらなかったりしていた。

初台駅から笹塚駅まで辺りがお気に入りの散歩コースで、mp3プレーヤーで音楽を聞きながらよく歩いていた。
その時によく聞いていた曲は今でも聞くと当時の散歩を思い出して何だか楽しく少し切なくなる。

あの頃は東京にあるものがみんなハイセンスに見えていた。今も割とそうだけど。
壁に書かれてる妙に上手い落書きとか、横断歩道周辺に貼ってある謎のシールとか、選挙ポスターの人物の目の所に画鋲が刺してあるのとか。それぞれ何か選ばれし者みたいなすごい人達がこっそりと爪痕を残しているみたいな感じに見えて、痺れた。そしてそれを発見した私も、何かついでに選ばれし者になった、みたいな。よく分かんないけど。
群馬の片田舎から急に都心に出たのがいけなかったのかなぁ。

そんで、散歩から帰ってくると肌が何だかしっとりべったりとしていた。
散歩の後だから汗だとも思うけど、田舎にいたときのしっとりべったり感とはまた違った種類のそれ。
小学3年生くらいの時に担任の先生が「東京はね、外を少し歩いただけで鼻をかむと真っ黒になるの。そのくらい空気が汚れてるんだよ。」と言っていたけど、私は数年間住んでみてそんな経験は一切なかった。先生の時とは時代が違ったのかもだけど。

東京に住んでいて、特にしっとりべったり感が強かったのは地下鉄に乗った後のような気がした。東京の色んな人々の世情が私をしっとりべったりさせたのかもしれない。すごいよなー、東京って。
そんなしっとりべったり感を味わっている間は「あー今私って東京の女だわ」と思えた。群馬生まれ群馬育ちだけど。


話はめちゃくちゃ戻るけど、やっぱり北関東と東京の曇りの日は何かが違うと思う。
東京のほうがべったり感はあったけど、なんか達成感というか、満足感があった。
北関東の方はしっとりしても少し爽やか。だけど、「はい、これでおしまい」な感じ。
自分で今書いてても意味不明。でもそんな感じ。
もっと年齢を重ねたら理由が分かるのかもしれない。
まぁ分かんないかもしれないけど。




早く晴れて欲しいなー
でも暑いのも嫌なんだよなー